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日本人は何を捨ててきたのか: 思想家・鶴見俊輔の肉声 (ちくま学芸文庫)


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日本人は何を捨ててきたのか: 思想家・鶴見俊輔の肉声 (ちくま学芸文庫) の本の表紙
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日本人は何を捨ててきたのか: 思想家・鶴見俊輔の肉声 (ちくま学芸文庫)の詳細

本のタイトル日本人は何を捨ててきたのか: 思想家・鶴見俊輔の肉声 (ちくま学芸文庫)
作者鶴見 俊輔
ISBN-10448009699X
発売日2015/10/7
カテゴリ
ファイル名日本人は何を捨ててきたのか-思想家-鶴見俊輔の肉声-ちくま学芸文庫.pdf
ファイルサイズ25.19 (現在のサーバー速度は22.51 Mbpsです

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2011年8月10日初版、単行本のレビューです、あしからず。元ネタはNHK教育で、1997年、2002年に放送された対談番組をまとめたもの。特にファンではないが、何故か持っている『鶴見俊輔座談 全10巻』(晶文社)。鶴見の肩書きが、本書では哲学者となっているが、哲学史家か随筆家が適当と思われ、お会いする機会があれば、畏れ多くも「雑文屋」か「座談翁」を提案したかった。自分の中では、落語に出て来る長屋の大家か、一癖ある御隠居のようなイメージ。本書の聞き手は団塊世代の苦労人関川夏央(若干ビビッている感もあるが、相手が相手だからね)だが、例によって例の通り、頻出する「わたしは悪人だから」という露悪趣味、「個人」、「樽」、「スキンディープ」、「一番病」等、鶴見流意味合いを持たせた言葉にたじろがずに読み進めると、結構、面白い。良家のお坊っちゃまなのに幾度も放校処分を受け、14歳で年上の女性と同棲していたというから、今なら珍しくはないが、世間体がうるさい戦前のことでもあり、やはりちょっと異質な経歴の持ち主なのだろう。注目のベ平連(ベトナムに平和を!市民連合)に関しては、P110、政治学者の高畠通敏が言い出したと明言。小田実が自らの印税を注ぎ込み、どんどん膨らんでゆくのだが、関川に、作家の小中陽太郎(アメリカの政治活動家アビー・ホフマン著『この本を盗め』 の訳者)の立ち位置を訊ねて欲しかったなあ、これと、獄死したウィルヘルム・ライヒの『性と文化の革命』は、団塊世代必読の書だったのに。P9~、メキシコの詩人、外交官、女性問題でも有名な知の巨人、オクタビオ・パス(老いても俳優みたいな容貌だったからモテるのは仕方ない)登場。あのパスが、元スペイン大使林屋永吉(書いていないが、兄は歴史学者の林屋辰三郎)の助けを借り、芭蕉の『おくの細道』を訳していたなんて。関川も知らなかったようだが、1950年代に小学校教育を受けたと前置きをした後、「先生たちは俳句や連歌は過剰にナショナルなもの、先生によっては恥ずべきもの、という感じで、いやいや教えていた」との発言にも驚き。勿論、皆がそうではないはずだが、団塊世代は、そういう教諭連中から授業を受けていた訳ですか?P43~、オックスフォードやケンブリッジは神学で始まったから工学メインではなく、『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』のスティーヴンソンは、高名な建築家だった父の言いつけで、嫌々、故郷であり辺境でもあったスコットランドのエディンバラ大学へ行く。休みがちで勉強しないのだが、同じ工学部に日本人がいて英語もろくに話せないくせに鬼のように勤勉。おまえ、何でそんなに勉強ばかりするの、と、訊ねると、たどたどしい英語ながら、自分たちの先生は吉田寅次郎(松陰)という、これこれこういう人だったが、20代で殺される最後の日まで勉強していた、と。スティーヴンソンはその話に衝撃を受け、俺は何しているんだろうと猛省、後に松陰の伝記を書く。凄くいい話だと思いませんか?鶴見は、その伝記を「日本語に訳すとかなり長いもの」と言っているが、『Familiar Studies of Men and Books』自体は長いが、「Yoshida Torajiro」は第5章、それほど長くはない。因みに、スティーヴンソンは、亭主がいて二人の子持ち女性と深い関係になるが、地図を書いて子供と遊んでやったりした体験がヒントとなり、『宝島』という冒険譚に結実する。P59~、「成長とは違う新しい歩みの道」は、かなり短いので、水野和夫の『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)、佐伯啓思の『さらば、資本主義』(新潮新書)と、併読することを、お薦め。関川指摘通り、確かに、鶴見は昔から「日本の人口が半分くらいになると住み易くなる」と、あちこちに書いている。「金儲けをして、もっといい生活という動きが減速」、「老人が単純労働につ(就)いて、それを生かせるような場所を工夫するようになる」とあるが、前者は反アベノミクス、後者は、その安倍首相が唱える一億総活躍社会(残る約3千万人は活躍しなくてもいいの?)と奇しくも接近しているようだが、実はこれも真逆のような気がして、もっとよく考えなければ。P97~、アメリカから帰国し、徴兵され、潜水艦、ドイツの封鎖突破船(高速貨物船)に乗った話が面白い。敵のラジオ短波放送を聞き、新聞を作るのが職務だったそうだが、インド発信の担当者が、『動物農場』や『1984』のジョージ・オーウェルで、T・S・エリオットによるジェイムズ・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』講演(60分)などを流したそうだ。P162~、大正12年生まれの鶴見が、漫画家の、いしいひさいち、いがらしみきお、山上たつひこ、岩明均を評価し、特に岩明の『寄生獣』を、ツルゲーネフの『ルーディン』とともに、我を忘れて読み通したのはこの2冊だけ、と、大絶賛。P226~、出版業界では有名な話に、鶴見が言及。中央公論社会長嶋中鵬二が多額の負債(約150億円)を残して逝くと、妻政子が会長となるが、「息子に社長の器量はないと判断して、社員を一人もクビにせず、自分の土地も家も、全部手放した」、その後、読売新聞グループ傘下に。鶴見が、立派な人だと言うと、関川が、吉野新三郎著『君たちはどう生きるか』(初版は山本有三名義)に関する記事を日経に掲載したおり、作家の矢川澄子(澁澤龍彦の最初の夫人)の他、もう一通の手紙をくれたのが政子だったと受ける。本書にはないが、深沢七郎著『風流夢譚』事件で右翼少年に大腿部を刺されたのが政子で、父親は政治学者の蝋山正道。晩年は不思議な髭を生やされていて、中野旧桃園町付近で見かけた時は、ちょっと危ないジイサンだと思ってしまい、大変失礼いたしました。すると、鶴見が、鵬二より先に政子を知っていたと語り、鵬二は小五の時『怪盗Ⅹ団』という探偵小説を書き、挿絵も描いていた、豊かな才能を持っていたから、中央公論の社長になることに反対したそうだ。P243~、寺山修司を世に出した、中井英夫(『虚無への供物』)が小学校(東京高等師範学校附属小学校)が同級生で、中井が憎悪していた父親の猛之進(植物学者、ヨーロッパ留学中に愛人と放浪生活を送る)が、鶴見の軍隊時代の上官で、命じられて作った擬装用植物のパンフレットが、初の著作だという件、因縁の深さに、びっくりしませんか?P273~、関川の、“鶴見俊輔先生の「敗北力」”と題した後記も興味深い。おそらく、山口昌男の『「敗者」の精神史』、『「挫折」の昭和史』にインスパイアされた標題だろうが、P279、鶴見の知己だった高等師範附属の生徒たちの名を列挙、「中流以上の東京の家庭と特権的な学校を中心とした、戦前の都会文化の厚み」、「憧れにわずかな嫉妬の気持ちをまじえて、鶴見俊輔と正対していた」と、正直に吐露している。読後感は決して悪くはないし、幅広い層、特に10代~20代の方々が読めば、今後生きる上で何かしらのヒントを得られるかもしれないと思う。

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